JAMDサテライトセミナー島根

去る、2016年6月19日に島根県松江市くにびきメッセにてJAMDサテライトセミナーが開催された。

前日は、古事記にその創建が記さるる出雲大社に正式参拝させて戴き、貴重な思い出となった。夜は、講師の先生を囲み、協賛の株式会社玉井商店さんや、地元島根の先生方と山陰の海の幸と島根の銘酒に舌鼓を打ち親睦を深めた。

セミナー講師は、辻本恭久学会長と三橋純副会長が務められた。

三橋先生は“顕微鏡下の日常臨床”顕微鏡歯科とはコミュニケーションデンティストリーであり患者さんに顕微鏡を通した歯科医療の価値を画像と言葉で表現し伝えることで信頼関係を結ぶことができる。高い価値を認められることで経営の安定に繋がることを自院の例で示された。自分がして欲しい治療、家族にしたい治療を実現するために必要なものが顕微鏡であると、その必要性を熱心に説かれた。

辻本先生は、歯内療法の立場より、本年度の診療報酬改定でCT診断や顕微鏡加算が評価されていること。多根管歯や樋状根管の発現頻度など基礎的な事柄から、多数の臨床症例を動画で供覧下さりながら臨床での様々なコツや注意点を解説して頂いた。

途中休憩には、各社で展示されている顕微鏡の特徴の解説や、実際のデモを行っていただき、導入を検討されておられる先生や、すでに使用している先生方と活発な討議がなされた。

演者は再び三橋先生に代わり、顕微鏡酔いが起こる理由とその予防や、様々な治療を動画で解説され具体的な器具や使用方を解説して頂いた。
熱心にメモを取る受講者の姿が印象的であった。

講演の最後に三橋先生は顕微鏡は買って終わりではなくスタートです、ぜひ仲間になりましょう!学会は全力でサポートします!との熱いメッセージで締めくくられた。

閉会後会場にて懇親会が開かれ、更に講師へ質問される方、展示されたデモ機に触れる参加者は尽きず、改めて顕微鏡への関心の高さが伺われた。

(文 下山泰明)


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