日本顕微鏡歯科学会
サテライトセミナーin徳島
2024.6.30
サテライトセミナーin徳島 レポート
徳島大学歯学部で数年ぶりにサテライトセミナーが行われた。
県内外から90名以上が参加し、会員が41名、非会員が14名(55名中、四国からが28名)、大学関係者が43名と非常に盛況であった。
前日には参加者、講師の先生方との懇親会が催され、懇親会には36名の参加があり、前日から会員、非会員の交流が活発に行われた。
今回の講師は徳島大学再生歯科治療学分野教授の保坂啓一先生と東京都でご開業の澤田デンタルオフィスの澤田則宏先生のお二人であった。
徳島大学再生歯科治療学分野教授 保坂啓一先生
保坂先生の講演は、ダイレクトCR修復におけるインデックステクニックとマイクロスコープの融合~高次標準化されたスマートCR治療のさらなる高みを目指して~という題で、昨今注目されているインデックステクニックの歴史や、利点、欠点をわかりやすく解説していただいた。シリコンインデックスと3Dプリンターを使用したインデックスの違いなどは、インデックステクニックのパイオニアだからこそ初心者にもわかりやすい内容であった。
デモでは、シリコンインデックスと3Dプリンターで作製した2層のインデックスを使用することによりシリコンインデックスの変形を防ぎながらインデックステクニックを行う方法や、インデックスのチェック方法などまでデモで見せていただいた。
澤田デンタルオフィス 澤田則宏先生
澤田先生はマイクロスコープがもたらした最新の歯内療法という題で、現在の歯内療法の基本をご講演いただいた。歯内療法においては、マイクロスコープが必須であることを強調され、特にMB2の探り方を細かく解説していただいた。
デモでは、抜去歯を使用し、MB2の根管口をサージカルバーの330やエンドトレーサーでの探し方、その後のOGPモードを使用したネゴシエーション、JIZAIのPre013、HyflexEDMを使用した澤田先生の最新のシークエンスを解説を見せていただいた。最後に超音波スクエアファイルの使用方法を示され、最新の根管治療を総合的に解説された。
今回、県内外だけでなく、徳島大学からも多くの先生が参加され、数年ぶりのサテライトセミナーであったが、盛況に終了し、来年の徳島大会でも多くの方が参加されることが予感された。
(文責:福岡県開業 辻本デンタルオフィス 辻本真規)
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