第14回 日本顕微鏡歯科学会 プレカンファレンス

2017年4月14日(金)、東京の三田ストローマンジャパン会議室にてJAMD・プレカンファレンスが行われ、70名を超える参加者が来場されました。

今回は「究極のダイレクト・ボンディング」というテーマにて、今その分野では最も注目を集めている次世代のエースといっても過言ではない3人の講師を招聘し、それぞれにその流儀や道具、ダイレクトに向かうその真摯なスタイルや熱い思いなどを、つまびらかに本音で語っていただこうという企画。

開催が平日にもかかわらず、聴講者が殺到し、瞬時に応募が埋まってしまったことからも、この企画の人気の高さ、ダイレクトへの皆さんのなみなみならぬ関心が伺えます。

そしてトップバッターで登壇されたのは、岩手県盛岡のタカこと佐藤貴彦先生。朴訥とした語り口調で示される数々の美麗な臼歯部ダイレクトケースに、聴衆からため息と感嘆の声が漏れます。機能と審美が融合したそのケースは、世界のコンポジストに「アメージング!」と言わしめただけの実力を見せつけます。

更に佐藤先生は、そのやり方やレシピまでも惜しげも無く披露されました。なんというきっぷの良さ。

2番手の井野泰伸先生は、EEデンタルブログというブログで全国的にファンをもつ愛知県・豊橋のカリスマ。そのブログでは超絶といっていいほどの素晴らしいダイレクトケースが提示されるのですが、あまりにも凄すぎるそのケースに患者さんよりも同業者の方が引き込まれて愛読しているというほど。そのダイレクトの技や道具を、「これでもか、これでもか!」というほどに井野先生は全てをさらけ出してくださいました。

あまりの内容の充実ぶりに、会場の雰囲気は更にヒートアップ。

トリは日本歯科大学新潟生命歯学部・准教授の菅原佳広先生。大学の先生とは思えぬほど、軽快でユーモア溢れるその菅原先生の語りには、聴衆の誰もが魅了。また菅原先生の手によって前歯部に再現される緻密かつ繊細な審美修復には、思わず息をのむ美しさ。

3者3様のスタイルではあるものの、どの先生たちにも示唆されたダイレクト・ボンディングによる審美修復は、これからのワクワクするような歯科治療のあるべき姿を指し示すものであり、実にエキサイティングな盛り上がりを見せました。

その盛り上がりは恵比寿のローリーズプライムリブ東京という超人気店で行われた懇親会にも引き継がれ、プレカンファレンス初参加となる先生たちも次第に打ち解けられ、皆が一つの輪となるような素晴らしい会としてクライマックスを迎えました。続く本大会に、皆最高の気分で乗り込んで行ったのは間違い無いでしょう。

最後にはなりますが、このような盛会を見せる最高のプレカンファレンスを、企画から会場運営に至るまで細やかな気配りで仕切ってくださった顕微鏡歯科学会の先生方たちには、この場を借りて深く御礼申し上げます。


(文責・肥田昌幸)


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