平成29年10月1日、JAMD2017年オータムセミナーが開催された。
今回から今まで行われてた日本大学病院からTKP神田ビジネスセンターに場所を移し、53名の参加者が集まり、8名の先生が日頃の臨床の疑問点、症例相談などを発表された。
今回のセミナーは、今までの会場より小さくなったためか、いつもより熱気があったように思える。
「敷居を下げて歴の短い先生にも発表してもらいたい!」というのが今回の目的の1つであったが、症例相談、認定医試験用動画のアドバイス、顕微鏡の記録装置の選定についての相談など多岐にわたり、症例も学会でぜひ発表して頂きたい良い症例も多く、動画がなくても発表できる!!ということも大きな収穫であった。
今回は根管治療に関する症例が多かった。根管内を観察するのに肉眼やルーペでは厳しく、マイクロスコープの有用性が高いことが証明された。しかし、見えていても治療は難しいこともあり、見えていればできるわけではない。発表者の先生方からも根管治療の難しさがよく分かるものであった。
いつもながら質疑応答のディスカッションも熱く盛り上がり盛会であった。
その後の懇親会でも参加した先生方の顕微鏡歯科への熱は冷めず、学閥など関係なくざっくばらんにベテランの先生ともコミュニケーションがとれるとても温かく、いい意味で「学会ぽくない」アットホームな雰囲気でセミナーを終了した。
(文 福島県開業 中村歯科医院 中村慎介)
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